ディフェンダー110のサードシートは不要装備、でもそこにあることが大事なのです
ディフェンダーオーナーは、利用価値の低いサードシートを取り払って、広い荷室にされていることが多く、ネットに掲載されている中古車両はこんな状態で売られています。もし付いた車両があれば、それは希少中の希少車でしょう。
このサードシート、実際に使うことはほぼなくて、荷室のスペースを奪う邪魔な装備なので、外してしまうのはごく当たり前のことだと思います。
しかし、私の買ったディフェンダーはこのサードシートが取り外されることなくそのまま装着されていました。もちろんシートベルトも付いていましたし、もちろんシートベルトを固定するパイプのようなパーツも、もとからあるままでした。
どうやら、このクルマを使っていた英国人は、あるがままで使っていたか、シートがそこそこ汚れていたのを見るに、それなりに有効利用していたのか、いずれにせよ、趣味のクルマでなくて、働くクルマだったことは確かです。
私がこのクルマが販売店の展示スペースで出会って、サードシートがそのまま残っていたことは、購入のポイントの一つになりました。もとのまま、そこにあることを好感するのは私くらいでしょうか。
だいたいサードシートなんて必要になるのは、ナンバー変更するときくらいですけど、このクルマはディフェンダーの上位グレードXSなので、ハーフレザーシート仕様ですし、あとから付けたいと思っても生産完了品で高価ですし、まず、中古市場に出てくることはないでしょう。
きちんとそこにあったうえで、使い勝手から外してしまうのはありですが、きちんの保管しておいて、売るときはシートベルトも含めて売ってほしいものです。
私はというと、取り除かなくても座面を折りたたむと、そこそこの荷室スペースになるので、このまま外さず、前オーナーの英国人と同じように、ありのままで乗って行こうと思っています。