NHKスペシャル「史上最大の救出」を観て
3月といえば、あの大震災から4年目になるわけで、
NHKスペシャルでは大震災に関連した番組を連続で
やり始めるようです。
その初回でしょうか、この日のNHKスペシャルは、
「史上最大の救出~震災・緊急消防援助隊の記録~」
ノルマンディ上陸作戦をもじったタイトルにもひかれて
観ました。
淡路大震災の教訓から組織された全国各地の消防
に所属する「緊急消防援助隊」(ヘリで被災地へ駆け
付けた部隊)が撮影した映像と隊員の証言で構成
されたドキュメントでした。
津波で1万人以上が孤立し、最大の救助現場となった
宮城県に向けて、全国の援助隊がヘリで駆け付けた
そうです。
映像を通して現場に行かれた方々には頭が下がります。
この番組のなかで、多くの教訓(課題)が浮かび上がった
ようです。
1.天候悪化(降雪)で援助隊の被災地到着が遅れたこと
2.被災地のどこにどれだけの要救助者がいるかつかむこと
3.救助要請が集まれば集まるほど、優先順位がなかなか
付けられないこと
4.救助活動では無数の無線通話で、どの部隊にどこに
いけばいいのか把握できなかったこと
5.想定していたヘリの給油、整備の拠点が津波で破壊
されてしまったこと
6.空からの救出が終息したのちの地上部隊との連携
これらの教訓から、天候悪化でもレーダーやGPSで飛行
する技術、航空撮影を元に被災者がいる場所を特定して
いく技術などの開発状況が紹介されていました。
人命を救うという崇高な使命観を持ち訓練を重ねる援助隊
のみなさんに感謝することしきりでした。