土曜の夜はNHK社会派ドラマ、「ボーダーライン」を
欠かさず観ています。
このドラマは、火災や事故などでの人命救助の舞台で
生死に関わるボーダーライン(境界線)で働く消防士の
活躍を描いていますが、フィクションでありながら、リア
リティがあります。
毎回観ていて、ほんとうに「大切なことはなにか」という
ことが、ドラマを通して伝わってきます。
さて、昨夜の第4話から、主人公の徹平くんの話しでは
ありませんが、じーんと来たシーンを回想してみます。
救助のエキスパートで生真面目な救助隊の隊長松井圭介
は、救助者の夢にうなされて起きる毎日。
そんな松井が、非番に署に来ていたところを、署長(橋爪
功)に見咎められる。
署長:「なんや、松井、おまえ、今日、非番とちがうんかい?」
松井:「ちょっと報告書が残っとったもんで・・・」
署長:「おまえ、休みがなんのためにあるか、わっかとんか?」
松井:「???」
署長:「・・・、遊ぶためやがな」
松井:「えっ?」
松井:「最近、むかしの現場の夢ばっかりみるんです」
「その夢が、夢とは思えんくらいリアルで・・・」
署長:「おまえ、異常やない」
------ 中略 ------
「わしもおなじやった」
「ひとりで抱えこんどったらあかん!絶対にあかん!」
「いつでもわしに話したらええ」
署長:「もっと楽にというか、ぼやーっとしとったらええねん」
常に張り詰めている松井を、むかしの自分もそうだったと、
やさしく解きほぐしてくれる署長。
現場から叩き上げの署長だけに説得力があり、そして、
なんといっても部下への愛情が見える、そんな上司って
いいですね。