「クラウドだから安心」は、危険かも?

レンタルサーバサービスのファーストサーバが障害を起こし、ウェブ

やメールなどのデータが消失し、しかも復旧もできなくなったことを

発表しています。

このファーストサーバ、いわゆるレンタルサーバクラウドサービス

っていうやつで、利用者は5万ユーザ、そのうち約8割が法人や官公

なんだそうです。

クラウドサービスとは、

全世界に広がったインターネットに多数のサービスを提供するサーバ

がつながっていることから、これらのサーバ全体を「雲」に見立て、手

元にあるパソコンのように、そのサービスを利用できるようにしたもの。

shuttlexの備忘録と私的雑感

この話し、システムに関わる事故としては、福島第1原発事故と同じ

くらい重大な事故じゃないかと私は考えています。

それは、「ホームページが見られない」という、単純な障害ではなく、

○ウェブでECサイトを運営している会社では、気づいたら店舗が無く

  なった。

○企業ユーザーのお仕事メールが無くなった。

○情報共有サービスのサイボウズなどを使っている会社では、人事、

 勤怠情報、社内文書などが無くなった。

とまあ、たいへんな事態なのですよ。

通常では、複数のハードディスクに分身をコピーするしくみや、障害

が起きたとき、過去のデータを記録する機能を使って迅速に復旧さ

せる手だてなどがあるはずなのですが、今回は、その頼みの綱の

バックアップや復旧の機能までもNGというから、原発事故といっしょ

の「想定外」な事態のようです。

うちの会社では、このサービスを利用したシステムを直接は使用して

いないため、助かりました。

翻って、最近、「クラウド」という言葉が、当たり前にシステム提案に

入ってくるようになっています。

しかし、改めて、情報を預ける雲の中身まで、よく検討しなおしてみる

必要がありそうです。

追記:

復旧にあたっているみなさん、連日、ほんとうにお疲れさまです。

古いバックアップで、ご先祖帰りされるサイトも出てくる?かも

ですが、すこしでも元の状態に早く戻ることを願っています。

ブログのタイトルとしてクラウドとかの問題を問うておりますが、

こんなことは基本的にはどこでも起こりうる問題でもあるので、

「明日はわが身」と考え、万一のときの対応を検討しておかな

ければぁばあと思っています。