東日本大震災からの復興って、どれくらいかかるのでしょうか
昨年気仙沼を訪れたとき、その壊れた街並みを見て「うーん、10年、
いや、それ以上かかるだろうなあ。これから10年か、長いな。」と感じ
たものです。
昨年訪問したときの写真より
報道をみていると、現地の声として出てくるのは、2年経ってもなに
も変わっていないとの話し。大震災2年目などと他人が言ってみても、
たかが2年であの悲しい記憶を忘れることなど絶対できないでしょう。
実際、気仙沼市では昨年よりも、心のストレスが逆に増えていると
いう調査結果もでています。
そういえば、昨日のNHKラジオに出演された熊谷育美さんもそんな
お話しをされていました。
「心身ストレス改善せず」 河北新報社の記事より引用
さて、冒頭で復興に10年と言ったのは、阪神淡路大震災で被災
した神戸の叔父宅を訪ねたとき、街から震災の影が消えたように
実感し始めたのは、10年くらい経ってくらいかなあと言っていた
からです。
(2009年8月現在の映像ですから震災から14年後)
はやり、街に建物が建ち、暮らしの基盤が戻ってきてからでないと
復興を実感することはできないのかもしれませんね。
現在、復興のスピードに格差や課題がでているようですが、なんと
か問題を克服して、ほんとうの笑顔が戻る日が一日でも早く訪れる
ことを祈りたいと思います。
追記1:
③被害を受けたエリアが広大
ということで、住宅再建は津波被害のない場所への移転が前提と
なるわけで、過去の震災とは比べようもなくハードルが高いそうです。
だから、そう容易く進まないという事情もあります。
追記2:
住宅再建するうえでは、土地の所有権の問題がネックになって
いるとの話しがでています。
この所有権という権利によって、われわれの土地や建物の権利
が保たれている反面、震災でお亡くなりになったり、相続関係の
手続きがされていない土地とかがあるとその手続きに膨大な時間
がかかって、前に進めないそうです。