私が公私とも使っているマックのひとつにMacProがあります。
自宅で使っているのはEarly2008というモデルで、当時はかな
りのスペックを誇ったマシンでしたが、現在では格下のiMacに
追い越され、だんだん見劣りするようになってきています。
もう、このモデルは終了するものと思っていたら、数日前に開催
されたWWDC(アップルの開発者向けイベント)では、いちおう、
プロセッサのクロックアップだけして、単に茶を濁しただけの後継
モデルが発表になっています。
そこで、今日のブログは、アップルさんを見習って、MacProの
CPUをクロックアップにチャレンジしたお話しでもしてみましょう。
(メーカー保証がなくなりますので、あくまで自己責任となります)
さて、MacProのCPUは、サーバ用途に使用されるインテルの
XEONプロセッサが2個搭載されています。
まずは、ドナーとなるCPUをオークションやパソコンパーツショップ
で探します。
アップル標準搭載CPU インテル E5461 2.8GHz
アップルカスタマイズモデル インテル X5472 3.0GHz
アップルカスタマイズモデル インテル X5482 3.2GHz
サーバ向けのCPUなので、なかなか出物がなく、かつ、価格が高
いのもネックなのです。
そこでじっくり待つこと数か月、オークションでサーバ系パーツ業者
さんご出品のX5472を、2個セットで、格安で手に入れました。
さて、このCPUがどこに格納されているか、みていきましょう。
こちらがMacProの内部です。赤丸の部分にCPUが格納されて
います。
こちらがカバーを取り除いたもの。CPUクーラーが2基あります。
このCPUクーラーだけ取り除ければ、比較的かんたんに交換でき
そうですが、内部が狭いので、右側のメモリー部、左側のファンを
外して作業することになります。
まず、メモリーライザーカード(メモリが載ったボード)を取り外し、
ねじを外して、枠を取り除きます。
これでCPUにアクセスしやすくなりました。さらに左側のファンも
取り除きます。
CPUクーラーを取り除くためには、長さ20センチほどのT型六角
レンチが必要となります。
CPUクーラーを取り外すと、CPU2つとご対面~。1個のCPUに
4つのコア(心臓)があるので、都合8つの心臓を持つタフガイです。
マックとはいえ、インテルCPUに移行してから、CPUがソケット式に
取り外せるようになって、仕様に合うCPUに交換できるようになって
います。
まっ、フツーのマック使いは、やりませんけど。
付いているCPUを新しいCPUと取替え、CPU表面に冷却用のグリス
を塗って、元通りに組み直せば、完成です。(自作PCの乗りですね)
ちなみにハードディスク4本で、合計8TBまで拡張しています。
さてさて、組み直して、電源を入れてボーンって起動音が出れば、
はい、終了です。
速くなったのかは、デコードのような重い作業をしてみないとわかり
ませんが、キモチ的には2割方高速化しているようです。
節電の夏に背を向けて、最大消費電力1000Wの(電気ストーブ
並み)モンスターマシーンをかわいがってやるつもりです。