学生時代にやっていた登山ですが、その時代にはトレッキング
ポールを使うひとなんて、まずいませんでした。
もちろん、現在のように売っていなかったという事情もあります。
今回、登山に復帰するにあたり、登山用品店で買い込みをした
ときに、店員さんから、必ず必要なものではありませんがと断り
を入れつつも、けっこう勧めらたのがこのポールでした。
うーん、こんなもの逆にじゃまになるだけではないかと思い、その
ときは見送ったのです。
が、その後、でかけた谷川岳で老若男女、みなさんこのポールを
使っておられるのをみて、なるほどよさげだし、便利グッズなら使
ってみるかと、帰ったつぎの週には買いにいきました。
そして、今回の涸沢行で、テント泊、自炊で重い荷物を背負って
使ってみて、改めて、「こいつはなかなか使える!」と実感しました。
岩場は除いて、両手にそれぞれ1本ずつ持っているほうが圧倒的
にバランスよく歩けました。
それに、重い荷物を背負っていても、いつもの足への負担が減り
ました。
とくに下りは、全体重の2倍以上の衝撃が足腰を襲いますから、
とくに負担軽減に役立ったように思います。
また、くねくねした下り道で身体の向きを変えるときもポールで先に
支点ができるので、とても楽に曲がれました。
2本足歩行の人間が、4本足歩行の動物のように行動できる
とはこのことなのでしょうか
登山のトレッキングポール、これから登山の必需品になりそうです。