ディフェンダー110を3年乗ってみての雑感など

私のディフェンダーは本国平行輸入のロングボディのステーションワゴンです。私はロングボディの110はお初となりますが、今までショートボディのディフェンダー90を2台乗り継いできたので、それらとの比較も含めて雑感などを備忘録として残しておきます。

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【乗り心地はマイルド】

最初のディフェンダー90(国内正規販売になったときの1台)はノーマル、つぎに買った90は2インチアップでした。両方乗ってみて感じることは足回りはノーマル、改造両方とも固めです。初代のパジェロもそうでしたね。それがこの足回りノーマルの110に乗ってみると極めてマイルドで変な挙動もないので乗りやすいと感じました。とくにホイールベースが長くなったことで、90のときに段差を乗り越えるときの車内の揺れがおっとりしていてよい感じです。
また、ノーマルのシートは、いまどきトラックにもないくらいチープなものですが、これが高級車の包み込むシートにはない、体重でへたったスポンジがお尻をマイルドに受け止めてくれます。

【前に出てくれないもどかしさ】

BMW社製のディーゼルエンジンTd5は正直、五月蠅いですし、離合のダッシュができないので、やたら後続車から「邪魔だどけろ!」てくらいにやられます。ときには路線バスにも抜かれます。運転手は一生懸命(必死に)に運転していてもです。

ディーゼルと燃費の良さ】

ディフェンダー90がオートマのV8ガソリン(ハイオク)、ほんとすぐに燃料ゲージが半分まで減っていくので普段使いにできませんが、110のディーゼルは振動やエンジン音の大きさになれればリッター10kmは走るので助かっています。

【荷室が広くてたくさん入ります】

荷室が広いのでキャンプ道具とかミニベロなんか余裕で入ります。私のディフェンダーは荷室の補助イスが付いたままですが、これを取ればさらに広く使えます。・・でも私は今のまま十分です。

【夏は暑くて、冬は寒いクルマです】

ディフェンダーにとって夏は大敵。それはそれは暑いです。それは他のクルマでも同じかもしれませんが、問題はクーラーがなかなか効かないことでしょうか。とくに後部座席は最悪です。だから、ディフェンダーのオーナーさんは窓を開けて外気を取り込んで熱気を排出されています。しかし、一人乗車のときはウインドウが手動だったりするので、やむなく運転席のみ全開にして、自然風がエコで身体にもいいんだと主張しているがごとく、何食わぬ顔して乗り出すしかありません。12Vの車載用扇風機なんかは活躍してくれると思います。
そして冬はディーゼルゆえにヒーターがなかなか温まらないので寒いです。でも、対策はかんたんですよ。着込んで乗ればいいだけ。しばらく乗っているとエンジンで暖められた床から床暖房みたいにじんわり暖かくなります。お金があったら軽油のヒーターを設置すればいいですね。

【むかしむかしの必要最小限の装備】

いまどきの安全快適装備(エアバッグ、エアコン)なんてこのクルマにはありません。たまたま私のディフェンダーには前席パワーウインド、集中ドアロックが付いていましたが、標準仕様ではこれらも装備されていません。雨漏れとオイル漏れはもれなく付いていますが・・でも、そんなに不自由はないです。

【そんなに壊れません】
ディフェンダー110というと故障が多いんじゃないかと聞かれることがありますが、3年間での大きなトラブルというと、乗り出しから2年経過したところでスターターが回らなくなったくらいでしょうか。よくあるトラブルらしく、これで3年分の修理コストを全部使った感じですが、そのトラブルがなければ、ノントラブルで過ごすことができました。もっともこれは、長年このクルマを扱ってきた専門店だからこそ、納車整備でトラブルが出そうなところは交換、メンテナンスされていたというのが大きいと思います。

【道具なんだから、使ったら整備しなくちゃ】

トラブルがないのが当たり前っちゃ、当たり前ですが、クルマも機械だし使えば消耗したり悪くなったりしてきます。だから、ときどき床下に潜ったり、ボンネットを開いてエンジン回りの様子をみてやらないといけません。それが面倒なら整備工場でときどきメンテナンスしてもらいましょう。

【見晴らしがよし、角ばったボディがなおよし】

車検で普通車に乗ってみて改めて感じるのは、車高が高くて見晴らしがよいのと、角ばったボディのおかげでとても運転しやすいと思います。

【でも、バック走行には注意】

とはいえ、ロングボディのバックは視界が遮られるのでナビのバックモニターを付けることを推奨します。また、夜間はバックランプが暗めなのでバックライトを増設するのもよいかと思います。

【(改めて)クルマは操縦するもの】
重いクラッチとマニュアルギアをうまく操作できなきゃ、即エンスト。即退場です。だから、いま社会問題になっているアクセルとブレーキの踏み誤りなどとは無縁の世界です。

【まとめ的な雑感など】

とにかく、古いクルマなので、操縦者(運転手)が自らやらないといけないことがけっこうあるクルマです。でもね、むかしむかしはみんなそうだったんですよ。

現代のクルマはそんな人間のやらなきゃいけないことを自動的にやってくれて便利になったわけですが、便利になったことでクルマ本来の「運転って楽しい」ってのをなくしてしまった。悪いけど、自動運転なんて、まっぴらごめん。お断りします。

【これこそ、雑感ですが】

ブログ書くのにわがディフェンダーを掲載しましたが、まったくもって昭和ですなあ。ルーフライトとかキャリアを付けて、車高を上げてデカタイヤを履いたクルマが街中を闊歩していましたよ。まさにクルマの大恐竜時代でございました。

そこで石狩ならぬ令和挽歌で締めましょうか。

あれから奴らはどこに行ったやら

旧車ランクル、サファリにジープ~♪♪  

今じゃ、いずこでオンボロロ

オンボロボーロロー♪♪

わたしゃ涙で

青年ざかりの 夢を見る