体育の日連休、登山自粛のお願いへの雑感について
この連休で北アルプスの営業小屋の多くが営業を終了します。
しかし、今回の連休は高い山では積雪でのリスクがかなり
高いようで、遭難事故が2年に一度のペースで発生すると
いうことから、北アルプスの山小屋では登山自粛を呼び掛
けています。
岳沢小屋の警告文の事例。
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11日は荒れた天候で、稜線方面では吹雪+積雪が予想されて
います。
明日はこれより上部への登山は自粛いただくようお願いします。
(それでも登りたい場合は、前穂往復程度に留め、撤退のタイ
ミングを誤らないよう注意してください。
吊尾根~奥穂への縦走は生命の危険を伴います。
万一、遭難しても荒天下では救助活動等のできません。
死んでもいい覚悟を持ったうえで、自己責任のうえ突入して
ください。)
12日も冬型の天気が続き、稜線方面は低温・暴風・積雪・凍結
が予想されます。登山には不向きな天候が続きますので、これ
より上部への登山は自粛いただくようお願いいたします。
天気がいいのは今日だけです♪
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この時期の雪、みぞれ、雨は、厳冬期よりもたちが悪いそうで、
足場が悪く、降雪で視界が効かず、体温低下で体力を奪われ
るようです。
そして、翌日11日の槍ヶ岳山荘のライブカメラ映像がこれです。
警告通り、積雪でまったく視界が効きませんね。
当たり前ですが、人間さまの都合に、自然は合わせてはくれ
ないものです。
こんな警告掲示している営業小屋のみなさんも登山者のため
に準備していただろうに。
とにかく、これから先、3000m級の山は初冬、山小屋のブログ
が終了になる日もあとわずか、個人的には寂しいかぎりです。