書評がよかったのと、なにより、タイトルが気に入って
読んでみました。
高齢のタフガイですが、ストーリーよりもこのキャラクター
が光っていました。
ざっとストーリーは、
ある日、主人公バックは、臨終を迎えたかつての戦友ジム・
ウォレスから、とんでもない告白をされる。
かつて捕虜収容所でバックを痛めつけ、ユダヤ人を虐待
したナチの親衛隊員、ハインリヒ・ジーグラーが生きている
から金ののべ棒を貰って見逃した。そのジーグラーをアメ
リカ国内で見たのだという。
ウォレスの死後、バックの周囲はにわかに騒がしくなる。
ジーグラーはナチの略奪財宝を持って逃亡していた。
バックがそれを奪回に行くのだと思い込んだ連中が彼の
周囲に群がり始め、穏やかな日々が送れなくなる。
ナチの逃亡者を見過ごしにするわけにもいかず、地元の
警察やイスラエルの当局にも連絡をとったバックだったが、
老いぼれと侮られたのか、思うようには動いてもらえない。
そうこうするうちに関係者の一人が殺害される事件が起き、
バックはやむなく重い腰を上げることになる。