「モンスター」(百田尚樹)、美人とブス、性格が悪いのはどっち?
ずいぶん前に発表された作品だけど読んでみました。
あらすじはというと、
田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女未帆。彼女の
顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いさ
れる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし町を追われ
た 未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人
に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとり
の男への狂おしいまでの情念だった・・・。
百田さんの整形手術の知識、しっかり教えていただきました。
しかし、これが正解とは言えないにせよ、これほどブスの気持ちを
描写できる百田さんって、すごいもんです。
たとえば、こんなくだり。
ブスを嗤うのは男だけではない。時には女の方がずっと残酷に
ブスを嗤う
それにしても、読了後、これほど考えさせられたというか、疑問を
持った本もなかったように思います。
それは、
---------------------------------------------
「なんだかんだいっても、結局、外見重視?」
「美人とブス、ほんとうに性格が悪いのはどっち?」
「ほんとうに整形で人生は変わるのだろうか?」
---------------------------------------------
なんだかんだいって、恋愛はもとより、ぱっとみ外見重視じゃない
かなあ。だからといって、ブスは必ず性格が悪い、美人は必ず性
格がよいともいえない気がするしなあ。
いずれにせよ、“外見の美醜”が多くの人にとって、さしあたりの
関心事であることは間違いないようです。
ひとは外見ではなく、内面だ!なんていってる、みなさん、ぜひ、
この本読んでみてください。