北アルプスで遭難、ヘリで救助への雑感
北アルプスで2日から3日にかけて登山者の遭難が相次いだとの
報道がありましたね。
3日午前8時半ごろ、槍ケ岳北鎌尾根付近で男性3人と女性1人の
パーティーが低体温症で動けなくなっていると長野県警に通報があ
った。県警はヘリコプターから4人の無事を確認し、午後4時半ごろ
までに全員救助した。けがはなく、健康状態にも問題はないという。
このパーティ、冬のジャンダルムを目指しておられたというからかなり
のエキスパートなのでしょう。すごいもんです。
無事救助されてよかったと思いながら、気になったことがあります。
山岳遭難で、県警などの公的機関が捜索・救助に当たった場合はその
費用は無料だと思いますが、県警のヘリが出払っていて、民間の山岳
救助隊が出動した場合は、通常、救助隊員の日当、さらにはヘリを1機
1時間飛ばすと50万円かかるとのこと。さらに遭難救助が長引いた場合
は、かなりの金額になるようです。
不確かな情報で恐縮ですが、山やってる仲間がいっていたのですが、
北アルプスで滑落するなら落ちる側(岐阜、長野)を考えて落ち
ないと、あとが高く付くというようなことを言っていました。
なんでも、長野県警は民間ヘリを飛ばして高額な料金が請求されるそう
で、岐阜県警ならそんなことはないとのこと。
命に別状はなかったのだから、よかったものの、自己責任が問われる
問題でもありますね。
追記:1月5日
ことしの遭難件数が227件と統計を取り始めてから最高になったとの
報道がありました。
中高年の登山ブーム、夏から秋にかけて天候がよかったことが影響
しているとのこと。
滑落とかが原因として多いそうで、体力、技量にあった登山計画を立て
ることが必要だということ。