「下流の宴」、いったい幸福ってなんだろうなあ?

かつては国民の9割以上が自分の生活を中程度

(中の中)だと回答していた「総中流」なんて時代が

ありました。

「中流(意識)」とは、

自分の所属する階級を中流だと考えること。日本

では「人並み」とか「世間並み」意識をさすことが

多い。

「人並み」とは、役職も上がり、給料も次第に増えて

いき、先は庭付き一戸建てというものでしょうか。

林真理子さんの「下流の宴」が書棚にあったので、

久々に読み返しています。

人並みの幸せ」しか望んでいなかった「中流家庭」の

主婦由美子が、ある日突然、苛酷な現実に直面する。

夫は左遷。娘の就活は失敗。そしてフリーターの息子

が下流の娘と結婚宣言することに。

愛する息子を取り戻し、「中流家庭」を守るため、主婦

由美子の戦いが始まるというもの。

     

たしかに「頑張るのはよいこと」で、そういうひとが

いるからこそ、世のなかは成り立っているわけです。

しかし、こういう人がいる反面(反動)として、

「頑張らないのは悪い!」と責めたてるのは、ちと

生きるのを辛くする気がするんですよねえ。