「黒部の山賊 アルプスの怪」伊藤正一

黒部川源流にある三俣山荘、水晶小屋、雲ノ平山荘で

しか手に入らなかった幻の本が復刻され、販売されて

いるというのでさっそく買ってみました。

内容は、戦後間もない頃の山深い黒部源流部の山小屋

での生活を描いた作品です。

「先人が記したその山域の名著を読むことで、山を文化と

しても捉えられるようになる」 

巻末の高橋庄太郎さんが書かれたコメントに、かなり共感

するところがありました。

来年は雲ノ平に山賊の世界を味わいに出かけてみたいと

思っています。

しかし、ここに行くには新穂高温泉からでも約11時間かかる

し、できれば双六小屋で1泊したほうがよいかも。

とにかく、行程が長いので、気力、体力を付けなくては行く

ことさえできません。

遙かな雲の平、日本庭園のようなこの場所で時を忘れて

佇みたいものです。