ロシアへの政治亡命を認められ、ロシアに正式に入国したスノー
デン氏。
「死刑にしないから早くかえせ!」とアメリカからいわれても、ロシ
アも、メンツがあるし、建前の人道上でも困っちゃいますよね。
さて、今回の事件で、スノーデン氏が明らかにしたのは、世界中に
張り巡らされた情報収集(諜報)システムの存在でした。
その情報収集のシステムは、「PRISM(プリズム)」と呼ばれて
おり、マイクロソフト、ヤフー、グーグル、フェイスブック、ユーチュ
ーブ、スカイプ、アップル、AOL、Paltalkなどなど、全9社の中央
サーバにアクセスし、インターネット・ユーザーの通信傍受、個人
情報の収集を行っているそうです。
NHKの解説図から引用
こんな情報収集のシステムを映画で扱っていたのが、マッド・デイ
モン主演の「ボーン・アルティメイタム」でした。
今回のシステムとは若干違うようですが、CIAが世界中に張り巡ら
せたこのシステムを使って、ジェイソン・ボーンの所在や立ち回り先
を特定し、追手(暗殺者)を送りこんでいました。
映画ではCIAでしたが、実際に扱っているのは、NSA(国家安全
保障局)という、世界最大の通信傍受組織のようです。
アメリカもこのシステムの存在を認め、このシステムでテロリスト
をたくさん摘発できたとはいってますが、他国のハッキング事件
などは散々に警告しているくせして、裏でしっかり、世界規模での
諜報活動しているというところが怖いです。
話しは少し変わりますが、現在、ビッグデータ流行りですが、個人
情報は抜いての利用とのことですが、これもちょっと怖いですね。
今後もデジタル技術を駆使して、知らぬうちに個人の情報が集め
られて、使われていくのは間違いなさそうです。