先週末にでかけた八ヶ岳登山の目的のひとつが、山に咲く高山植物でした。
あいにく天候には恵まれませんでしたが、高山植物はあちこちで咲いておりましたので、
八ヶ岳登山の記録として書いておきます。
まずは、今回の登山コースと、高山植物の撮影場所を番号で示してみました。
【クリンソウ】 撮影地①
しらびそ小屋の周辺は、尾瀬のような湿原となっており、そこに群生していました。
花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ている
ことが名前の由来となっているそうです。このクリンソウには毒があり、このためシカなどに食べ
られずに済んでいるそうです。(しらびそ小屋で聞いたお話し)
【ミツバオウレン】 撮影地②
針葉樹林内の登山道に生えていました。とても小さな花でした。根出葉は光沢のある小葉3個から
なるそうです。細い花茎の先に径1 cmほどの花を1個つけ、萼は花弁状で白色です。花弁は黄色で
小さい。雄しべが多数、雌しべは数個あるようです。
【コイワカガミ】 撮影地③
北海道及び本州の亜高山帯~高山帯のハイマツ帯の脇や砂礫地や草地に生えるそうです。
今回の登山道でいちばん多く見かけた花でした。群生している箇所もありました。
【ミヤマキンバイ】 撮影地④
バラ科のキジムシロ属の仲間で、3小葉の葉が特徴なんだそうです。
北海道と本州中部地方以北の高山帯の砂礫地、草地、雪田の周辺などに生える多年草。
岩場にひっそりと咲いていました。
【コマクサ】 撮影地⑤
ケマンソウ科コマクサ属の多年草の高山植物。美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育
できないような厳しい環境に生育する事から「高山植物の女王」と呼ばれているそうです。
根石山荘前に群生地があり、不用意に入り込まないようロープで規制してありました。
まだ、つぼみ段階のものばかりでしたが、いくつか咲いているものを見つけて撮影しました。
【ゴゼンタチバナ】 撮影地⑥
ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草。亜高山帯の針葉樹林に生育し、マイヅルソウや
イワカガミなどとともに登山道沿いなどでもよくお目にかかる植物とのこと。たしかに、群生していた
り、単独だったりしましたが、よくみかけました。
【コケモモ】 撮影地⑦
ツツジ科スノキ属の常緑小低木。果実を食用とするが、栽培されることは稀で、野生のものを
採取するのが一般的とのこと。こちらも岩場に咲いていました。まだ、堅いつぼみのものも多か
ったです。
【イワベンケイ】 撮影地⑧
生育するそうです。こちらは今回、唯一、この岩場に咲いていました。
【ツガザクラ】 撮影地⑨
ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木。日本の固有種で、本州(福島県から鳥取県)および四国
(愛媛県)に分布し、高山の岩場に生育するそうです。こちらもこのようにかたまって咲いていた
のは、この撮影地のみでした。
今回、こまくさ以外で注目していた、ウルップ草の青い花は、発見することができませんでした。
今週末の連休では、いよいよ、八ヶ岳の花も最盛期になるのではないかと思われます。