私の愛用の腕時計、オメガスピードマスターのことを2年前に
書きました。
現在も、キズが付こうが、汚れようが「働く男の時計」として、
使い続けています。
とは言いながら、できるだけ扱いは慎重には心がけているのですが、
どうしても、金属バンドの部分にはキズが知らず知らずに付いてしま
います。
そうした場合は、アモールという金属みがきで時計のボディやブレス
レットのキズを落としていきます。
しかし、キズを取り除こうとアモールなどの金属みがきで研磨して
いると、本来あるはずのヘアラインが消えてしまい、鏡面仕上げの
ようになってしまいます。
さて、だいぶ使い込んできた私のブレスレットの部分です。
拡大してみると、横に付いたキズが見えてきます。深いキズはない
ようですが、ちょっと精神衛生上、悪いので研磨の時期でしょう。
ヘアライン仕上げにできる専用の研磨剤も市販されていますが、
けっこうな価格なので、「ナイロンたわし」や、ちょっと過激ですが、
「スポンジ研磨剤」を使うことで、ある程度それらしく修復することが
出来ます。
私が使っている「スポンジ研磨剤(ミディアム 120~180番)」
私はスポンジ研磨剤のミディアムを使って、こんな感じで磨いて
います。コツは、一方向(往復させない)で端から端までまっすぐ、
ゆっくり磨いていきます。
そうして何回か磨いていくと、付いたキズが消えていきます。
ここであまりやり過ぎるのは禁物です。そこそこキズが消えたら
よしとしましょう。もちろん、本物のヘアラインはもっとキメが細かく、
美しいものですが、ぱっと見OKなのです。
こうやって、キズをわからなくしながら、ずっと使い続けていくうち、
手巻き時計のお約束、オーバーホールに出す時期が訪れます。
このときに、オプションのボディとブレスレット磨きを頼んでおくと、
そこそこ新品のようにきれいになって帰ってくるのです。