原子力での発電のしくみを調べてみました

昨日、福島原発の事故レベルがチェルノブイリ原発と同じ、最悪の

レベルになったとの報道がありましたね。

ここひと月、いままで知ることの無かった原発について、図解で報道

されてきたので、初級の雑学的知識が身についたように思います。

今回の原発事故では、当然ですが、放出された放射能のことが話題

の中心なのですが、発電という視点でみてみると、核分裂というエネ

ルギーで直接、電気を発生しているわけじゃありません。

では発電ということでみると、電気は発電機を廻すことで作っている

わけです。

この発電機には大きな羽根車(タービン)が付いており、このタービン

を廻す動力源がなにかによって、

石炭、石油、ガスなどを燃やして蒸気で羽根車を廻せば「火力発電

水の力で羽根車(タービン)を廻せば「水力発電

風の力で羽根車(タービン)を廻せば「風力発電

海の波の力で羽根車(タービン)を廻せば「波力発電

核分裂で出る熱で蒸気を作り、羽根車(タービン)を廻せば「原子力発電

発電のしくみそのものはありふれた技術で、別に難しくもなければさほど

危険でもないそうです。

そこで、今回事故を起こした原子力発電のしくみを調べてみたのですが、

※素人ですから誤りなどもあるかもしれません。

原子炉には「沸騰水型軽水炉」というタイプと「加圧水軽水炉」というのが

あるそうです。

今回の福島原発といのは「沸騰水型軽水炉」というタイプとのこと。

※軽水とは普通の水のこと(真水)で、普通の水で原子炉を冷やすので

軽水炉」というそうです。

【沸騰水型電子力発電のしくみ図】 ※さよなら原発神戸ネットワークより

shuttlexの備忘録と私的雑感

うえの図を参考に電気ができる手順は、以下の通りです。

1.でっかいお釜(原子炉)のなかに、水を満たしてウランとかプルト

  ニウムなどの原子を核分裂 させます。

2.分裂の際に発生する大量の熱で、その回りに満たされた水を

  沸騰させて蒸気をつくります。

3.発生した蒸気を、巨大な羽根車(タービン)に送りこんで、その

  羽の先に付いている発電機を廻します。

4.発電機が回ることで電気が起こされます。(発電される)

5.羽根車を回した蒸気は、復水器(蒸気→水)によって水に戻され、

  再び元のでっかいお釜(原子炉)に戻されます。

※復水器という蒸気を水に戻す機器の冷却には、海水、真水(池とか)

を使うので、原発は海沿いとか川沿い(スリーマイル)、池沿い(チェル

ノブイリ)とか、水が豊富にある場所に作られるようです。

いま、上記5のプロセス(冷却水を循環させて核燃料の過熱を防ぐ)を

取り戻そうと、ぎりぎりのところで奮闘しておられるわけです。

いずれにしても、この原発事故、終息に向けてはかなり長期戦になる

ことは確実のようです。