ディフェンダー駆動系へのグリスアップ

ディフェンダーは、国産車のようにメンテナンスフリーではあり

ません。

しかし、手間を惜しまずかんたんな整備さえすれば長持ちする

クルマなのです。

メンテナンスのひとつにスイベルハウジングとペラシャフトへの

グリスアップがあります。

ご承知かと思いますが、グリスには用途により種類があります。

スイーベルハウジング(フロントアクスルのCVジョイント)には、

モリブデン系(黒色)、プロペラシャフトはリチューム系(黄色)を

使用します。

スイベルハウジングへのグリスアップ

フロントタイヤの付け根の部分を「スイベル」と言います。

このスイベルのなかに、フロントタイヤに駆動力を伝達するジョイ

ントが入っています。

そして、このなかにグリスが入っていて、ジョイント類の潤滑を行

っています。

shuttlexの備忘録と私的雑感

スイベル部分からオイル漏れしているディフェンダーを見かけますが、

これを修理しておかないとあとで高くつくことになります。

以前はオイルが使用されていたのですが、オイル切れによるトラブル

を避けるため、グリスに切り替えられました。

これはランドローバー純正品のスイベルハウジング用グリスです。

品番はSTC3435

shuttlexの備忘録と私的雑感

ちなみに、スイベルグリスは「極圧性」という指標があり、極度の圧力

がかかってもグリス切れを起こさないように、使うグリスの柔らかさを

「ちょう度」という単位で指定しています。

9段階に分類されて、以前にオイルが使用されていたこともあり、

ディフェンダーはかなり柔らかいものが指定されています。

【こちらのボルトを抜いて、グリスを注入します】

shuttlexの備忘録と私的雑感

グリスを入れては、エンジンをかけてステアリング左右に振り、

グリスの徐々に浸透させていきます。

プロペラシャフトへのグリスアップ

ディフェンダーのプロペラシャフトには、グリスニップルが付いており、

そこにグリースガンで注入していきます。

グリスは、ディーラーで使っているワコーズのグリスをわけていた

だいて使っています。

ホームセンターでも購入できますが、上記で書いた「極圧」と付いた

ものを購入したほうがよいでしょう。

わからなければ、ディーラーさんかお付き合いのある整備工場に

お尋ねになられてもいいかもしれません。

shuttlexの備忘録と私的雑感

こちらがグリスガンです。金属の筒状の管のなかに、上記のグリス

を入れます。グリスガンはノズルといっしょで2000円くらいです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

グリスを注入するフィラープラグが以下の写真の赤丸部分にあり

ます。このプラグをはずしてグリースガンでグリスを注入します。

shuttlexの備忘録と私的雑感

shuttlexの備忘録と私的雑感

グリースガンのノズルをニップルにまっすぐになるようにして、グリ

ースガンのレバーを押しつけ注入します。

うまくグリスが注入されないとノズル付近からはみ出してきます。

うまく入っていくと、注入したニップルとは別の箇所から古いグリス

が押し出されてきます。

実際やってみるとフレキシブルノズルでやっていると寝転んで、

片方の手をニップル付近に、もう一方をグリースガンのレバーに

おいて作業するため意外に骨が折れる作業です。

それでも1時間程度の作業ですから、熱心なオーナーさんはみな

やっておられるようです。

グリスアップですが、こちらのサイトがたいへん参考になります。

WorksRee(下回りグリスアップ編