槍ヶ岳の穂先からすぐ手前に小高い小山があります。ここから槍ヶ岳山荘を
上部から眺めたものです。
じつはこの場所、夕陽や朝日を眺める絶好のポイントとなっているのでここ
で穂先が紅色に染まるのを待っていました。
待つことしばし、だんだん槍ヶ岳の穂先が赤く染まってきました。
絶好の天気で夕陽に染まる穂先を見ることができました。
さて、ここは小山を下った左手にある西鎌尾根への道標です。
夕陽に染まる前、この道標のすぐ脇に可憐な白いリンドウの花が咲いていました。
たしかここらの岩場にはふつうに咲いていたのですが、トウヤクリンドウといって、
夏の終わりごろ高山帯の岩場で見かけるリンドウの仲間です。
私にはきれいな高山植物のひとつなのですが、山で暮らす小屋番さんたちには
この花は「夏の終りを告げる花」なんだそうです。
今年は高山の雪解けがかなり早かった分、秋の訪れも早いのかもしれませんね。