目前に迫った地デジへの完全移行なんですが、、、そういえば、
そもそも「なぜ地デジ化が必要なのか?」という根源的な理由が
よくわかっていないことに気づいたのです。
そこで、社団法人デジタル放送推進協会のQ&Aを見てみると、
真っ先に揚げられているのがこのことです。
-----------------------------------------------------
テレビ放送のデジタル化の大きな目的のひとつに、電波の有効
利用があります。電波は無限に使えるように思われるかもしれま
せんが、放送や通信に使えるのはある一定の周波数のところだ
けです。日本の現状はもうこれ以上すき間のないほどに過密に
使われており、アナログ放送のままではチャンネルが足りません
が、デジタル化すれば、チャンネルに余裕ができます。空いたチ
ャンネルは、今後のさらなる情報通信技術活用社会、情報化社
会の進展のために利用することが計画されています。
-----------------------------------------------------
なるほど、携帯電話が増え続けているし、これの解消として地デ
ジをすすめているんですね。それならわかるような気がします。
さらに、理由を探ってみると、この「電波の有効利用」の含めて4
つの理由があるようです。
それは、
1.電波の有効利用
2.双方向通信
3.電波障害の軽減
4.高画質・高音質
しかし、地デジ化で国民の利益になると宣伝されてきたことが、
じつはひとつを残してみなデタラメなんだという、ショッキングな
記事が、「週刊ポスト2011年7月15日号」に掲載されています。
そこでの内容というと、
1.解放される電波帯を手放さないテレビ局
たしかに地デジ化で電波に余裕は生まれるものの、この電波帯
を握っているテレビ局は、この電波帯を開放する気は最初から
ないそうです。
でに不要になっている周波数帯があるそうですが、地デジ化後も
それらは開放されるどころか、ずっとテレビ局が握り続けている
そうです。
2.地デジ=双方向通信というわけではない
地デジ化によって視聴者の番組参加が可能となると期待されて
いますが、そもそも地デジ化されてもこの機能を使うにはインタ
ーネット回線や電話回線接続が必要になります。
地デジ化すれば、ただちに双方向できるというのは誤りなわけ
です。
3.電波障害が軽減するどころか、逆に障害が増えている
地デジの電波はアナログのVHF帯の電波に比べて周波数が高い
ため、電波の直進性が高まり、ビルや山の陰でうまく電波を受信
できないという現実に直面しているそうです。
また、アナログでの電波障害で無料でCATV対策された家庭も、
地デジ移行でこの補償が打ち切りになり、あらたに使用料を取ら
れる事態になっているそうです。(これは仕方ないか・・)
4.高画質・高音質化
これはその通りなのですが、いまのテレビ番組で、高画質、高音
質を求められる番組がどれだけあるのかという疑問が残ります。
とくに、1.と3.の問題が私には看過できない問題に思える
のです。
しかし、そんな状況のなか、待ったなしに、地デジ対応テレビや
チューナーやアンテナ設置費用などの負担させられるのは納得が
いかないですよね。
しっかり、その代償を払わされる国民のほうも、監視していかない
といいようにされてしまうというのは、定説なのでしょうか。