清掃できれいになったホンダの4ストエンジン搭載のミニ耕運機ですが、排気量は49ccと原チャリと同じエンジンです。ならば、キャブレターのニードルでも汚れているんだろうから清掃すれば直るはずと目算を付けていました。
と確信したのは、かつて高校の頃、中古のホンダダックスやモンキーを買って整備したり、ちょこちょこ改造して遊んでいたからなのです。
それにしても懐かしいバイクたちです。画像を見つけるのにネットを探していたら、いまでも人気があるようで中古価格がえらい高いんですね。
こちらがホンダのダックス
こちらがホンダのモンキー、私が乗っていたのはこんな初代に近いものと記憶しています。
点検箇所は、オイルの状態と残量、点火プラグの焼け状態、キャブレターに詰まり具合などでしょうか。
オイルは中古屋で補充されていました。点火プラグを抜いてみるとカーボンが全体に付着しており、即交換します。
そして、こちらがキャブレターのパーツ図です。分解したら4のチャンバー、3のフロートがかなり汚れていました。エアー吸い込み口も汚れています。
チョークを引くとかかるが、チョークを戻すとエンストする状態といえば、チョークを引いているというと空気が入らず、燃料が濃い状態になっていてエンジンが掛かるが、チョークを開くとエンジンが止まるということは、規定量のガソリンが放出されていないってことでしょう。キャブレター下部のチャンバーの汚れ具合をみるに、やはり、これが不調の主因でしょうね。
実際、チャンバーを開いてみると、緑色のごみがかなり付着していました。ニードルを抜こうとしたら固着していて抜けません。汗;
そこでキャブレタークリーナーで清掃して、灯油に1日漬けておきました。それから仮組みして始動してみると、一発始動。チョークを戻していってもアイドリングしています。しかし、ここで問題が発生。アイドリングが高すぎてアクセルレバーを放しておいても前に進んでしまいます。
アイドリングを調整するにも、原チャリとはちょっと構造が違っています。
上部写真の右側にロッドでつながっている棒上のものが「スロットルガバナ」と呼ばれるバーです。
耕耘中のローターには土地の固さで負荷が変わってもエンジン回転数を一定にする機構です。
仕組み的にはおもりとバネを使って回転数が落ちると自動的にスロットルを開き、回転数が上がると戻すようになっているとのこと。
ネットで違う機種ですがガバナの調整方法が載ったマニュアルを見つけました。
何度か調整、試運転を繰り返して、アイドリングが安定。耕耘してみましたが、たぶんいい感じです。
それにしても、ミニ耕運機って、一般家庭ユーザが使ったりするんで、メンテナンスしないまま使っているんですね。なんだかディフェンダーといっしょで、丈夫なエンジンだから、パーツの補給体制が整っていれば、メンテナンスしていけばずっと使えそうです。