「なりたい大人になれなかった大人たち」に贈る
映画なんていうキャプションをみたものだから
これは行かねばなるまいと、鑑賞してきました。
文学賞を取ったもののその後は作品が書けず、
ギャンブル好き、別れた元妻に未練を持つダメ
な五十男(阿部寛)と、ダメな子を生み育てた
老いた母(樹木希林)のわが子を見つめる思い
が胸にくる映画でした。
エンディングでなにか新しい展開があるわけでも
なく終わりました。
こんな日々の繰り返しが人生なのであって、そん
な自分を受け入れながら生きて行く。
ダメ男の典型なんだけど、なりたい自分がいまも
ある主人公の生き方もいいなあと思ったりもしな
がら観ました。