今日はトムハンクスの最新作『キャプテン・フィリップス』を鑑賞して
きました。
2009年のソマリアで発生した人質事件をテーマに、海賊に拉致され
たコンテナ船と、船員の救出と引き換えに4日間にわたって人質とな
ったフィリップ船長(トム・ハンクス)を救出する海軍特殊部隊ネイビー
シールズによる救出作戦を、船長の目線で追った、緊迫感あふれる
ドラマです。
これは、以前イランのアメリカ大使館人質事件を扱った『アルゴ』と
同じような映画ですね。
無線やレーターを使い、小さな高速ボートで襲ってくる海賊、といっても、
ジョニー・ディプ演じるジャック・スパロウみたいな海賊ではなく、貧しい
ソマリアの漁師たちなのです。
このドラマが単なるアメリカンヒーロー系アクションドラマでなくてよかった
のが海賊行為を行う、彼らの背景を語っていたところでした。
ソマリアの海はマグロの漁場だったのが、内戦とともに海外の漁船が違法
操業で獲りまくり、漁ができなくなったから海賊になるしかなかった。
とはいえ、犯罪集団には変わりないわけで、マシンガンを撃ち込んで襲って
くる彼らとのやりとり、そして、ラストの船長救出からラストまでの渾身の
演技がじつにすばらしかったです。
トムハンクス好きなかたはもちろん、最初から最後まで緊迫感あふれる
映画ですから、ぜひご鑑賞をおすすめします。