「半沢直樹」第7話、はなさんの啖呵がよかったですね
池井戸潤さんの著作を読んでしまってからというもの、ドラマのほ
うのストーリーをおさえていくのがしんどくなった(先がみえちゃう)
ので、ドラマでよかったと思うところを少々レビューしてみます。
冒頭のところでは、「疎開資料」を巡って、黒崎とのやりとりがでて
きました。そもそも「疎開資料」って、いわゆる「証拠隠滅」ですよね。
そんな行為をドラマ「半沢直樹」では、あたかもフツーにやっていま
すよね。
インカムで映し出された半沢直樹の自宅クローゼットには、なにも
ありませんでした。
「疎開資料」とは、
金融検査直前に、支店にあってはならない書類を自宅や、駅のコイン
ロッカー等に一時的に隠蔽する工作のこと。もちろん銀行法上の検査
忌避となり、刑事上の罰則を受けることになる
そんなこと実際にあるのかと思って、ネットで情報を調べてみると、
過去、いくつか事例があるようです。
UFJ銀行での主にダイエー向け債権の不良債権処理で、資料改竄・
隠蔽等が発覚し、同行の副頭取をはじめとする金融検査の主担当者
3名が、銀行法違反(検査忌避)により刑事告発を受けたそうです。
しかし、実際のがさ入れではあんな自宅荒らしのよなことはしないと
思いますが、ちょっとムカつきました。
そうしたら、はなさんがしっかりと国税の役人に、啖呵を切ったので、
ちょっとすっきりました。
はな:
ちょっとあんたたち!
これだけ家の中かき回したあげく、なんの挨拶もなしに帰るおつもり?
役人:
おじゃましました。
はな:
それだけ?一個人のプライバシーに踏み込むならそれなりの礼儀と
いうのがあるでしょう。
役人:
これはご主人に了承を受けた金融庁の検査ですので。
はな:
そんなの知らないわよ。ここは主人の家であると同時に、私の家でも
あるんですからね。
主人は銀行員という立場上、なにも言えないかもしれないけど、私は
一般市民だから言わせてもらうわよ。
あなたたち役人の常識はね、、霞ヶ関では通用するかもしれないけど、
世の中では通用しませんからね。そういう非常識な役人が日本をダメ
にするのよ。
はな:
なんとかいいなさいよ!
そして東京編から登場している伊勢島ホテルの羽根夏子専務役
の倍賞美津子さん。
賠償さんといえばナロンエースのCM以来とんとお目にかかること
がなかったですが、あれから月日は経ち、御年66歳でおられるの
で劣化はいたしかたないにしても、なかなかの怪演(手強い)です。
倍返しといいながら、専務に調査不足を指摘され、土下座を命じら
れた半沢さん。またもや出向の憂き目にあるのでしょうか?