『のぼうの城』萬斎さんの軽妙なエンターテイメント。おすすめです
今日は野村萬斎さん主演の『のぼうの城』を観にいってきました。
戦国末期、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で
抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇です。
これはフィクションでなく実際にあった史実、しかも、忍城のあった
行田市には親友が住んでいて身近なこともあり、観てこないわけには
いきません。
事前にヤフー映画でチェックしていみると、総合評価は 3.77点。
よい評価といえる4点台には到達していません。(11/4 21:00時点)
そこでなぜだろうかと、ユーザーレビューを読んでみると、
ネガティブな評価をされている方たちは、
やや劇画チック(軽さ加減、安っぽさ)
今風の”喋り方”にイラっとくる
犬童監督へ期待し過ぎ
大震災を思い出してしまう
もっと人の内面を描いて欲しかった
でも、その逆はおおむねどの評価も、
おもしろいかった
楽しかった
後味までよい作品
って感じの好意的な評価でした。
さて、午後の上演でしたが、最前列が空くだけのほぼ満員の観客で
した。老若男女、あまり偏りなくいろんなひとが観にこられている
ようです。
あらすじや細かいことは書きませんが、(観てのお楽しみ)
-------------------------------------------------------
北条の城がことごとく落ちたなかで、唯一、落城させられなかったと
いうのは、単なる偶然なのか?
-------------------------------------------------------
なんでこんな戦いができたのだろうかとブログを書くため調べてみた
ところ、どうも成田氏の居城忍城のあった彼の地は、は上杉謙信が死
ぬまでは、上杉方、北条方と何度も渡り歩いていたようで、そこでこ
の地には武士と農民との結束力が育まれていたのだろうと推測します。
しかし、そのような素地がある地であっても、のぼう様のためならと、
笑って戦さに集まる農民たち。馬鹿にされながらも、みんなから好か
れているのぼう様の魅力ってのは、なんなのだろうと観ながら考えて
いました。
憎めないキャラと、人の気持ちを掴むのがうまいことは確かなようです。
その点、リーダーとしての魅力をより強く感じたのは野村萬斎さんより
佐藤浩市さんでしたね。
まあ、なにはともあれ、とても楽しく、観終わったのちもあと味スッキリで
よい映画でございました。