「要石」のご利益と次の大地震についての一考察

前回のブログで、アメリカの地震研究機関が、茨城県沖で大きな地震

の恐れがあるとの報道を書いたのですが、この話しに呼応するような

昔からの言い伝えがあるそうなので、お話いたします。

今回の大震災の震源ラインがちょうど止まっているラインの延長線上に、

鹿島神宮茨城県鹿嶋市)と香取神宮(千葉県香取市)があります。

そこには「要石(かなめいし)」という地震を鎮めているという石が存在し

ているのです。

今回の大震災で破壊が進んだ区域が止まったあたりにちょうどプレート

が潜り込むラインがあり、そのライン(赤点線)と、鹿島神社香取神社

の「要石」を結ぶライン(青実線・・実際にはもっと短い線になります)が

呼応しているのです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

昔から、この地方は地震が多く、これは地中に大なまずがいて暴れる

からだと信じられており、鹿島・香取の両神様がこの「要石」でなまず

の頭を釘のように打ち付けて動けなくしているといわれているのです。

このため、この地方では地震は起きるが大きな被害はないといわれて

います。 

今回の大震災では鹿島神宮の鳥居や石灯籠が崩れてしまったそうで

すが、ありがたいことに地震が関東圏にも波及するのをみごとに防い

でくれています。

鹿島神宮の要石の謎について書かれた記事はこちら

shuttlexの備忘録と私的雑感

この石が有名になったのは、江戸時代の安政の大地震(1885年10月)

のとき、江戸町民4300人の死者を出し、1万戸以上の家屋が倒壊した

と伝えられており、その際、地震から家を守るお札(下の写真)に鹿島

神宮のなまずの絵が使われ、広まったそうです。

shuttlexの備忘録と私的雑感

安政の大地震が、10月(神無月)に発生したことから、鹿島の神様が

出雲に出掛けていて留守だったので、大地震が発生したのだという話

しが広がり、多くの民衆が「だから起きたのだ!」と納得したようです。

※神無月の説明はこちらウィキペディア

たしか、今回の大震災を予知したとされる女性がネットで話題ですが、

この女性の、次に何かが起こると予言しているのが、「9月11日、9月

26日、10月17日、11月23日」なんだそうです。

記事の詳細はこちら

「神無月」は、新暦では10月下旬から12月上旬ごろに当たるので、

上の予言の話しと総合すると、「10月17日、11月23日」あたりが

該当するのでしょうか?

安易に不安を助長するようなつもりはないのですが、地震の危険性に

ついては、国内外の専門家が指摘しているのは間違いないので、くれ

ぐれも油断しないよう、備えておく必要があるようです。