登山に携行する水の量をロジカルに考えてみる

「登山に持っていく水って、どれくらい用意すればいいの?」

でもって、冒頭の問いに対する答えですが、登る山に

より、行動中に給水できることもあるし、また行動時間

も異なるので、あの山で日帰りなら1リットル、アルプス

など高い山だと、3リットルから4リットルなどと、一般的

な経験値で話しをすることが多いように思います。

これだと説得力に欠けるため、もう少しロジカルに説明

できるよう考えてみました。

登山行動中の脱水量(給水量)は下記の計算式で求め

られます。

脱水量(g)=5(g)*×体重(kg)×行動時間(h)

*1時間に体重1kgあたりの脱水量

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例えば、体重60kgの人が6時間の登山すると、

5g×60kg×6h=1800g

水であれば、おおよそグラムとミリリットルは同じだから、

おおよそ1.8リットルの脱水が起こる(給水が必要)と

考えられわけです。

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行動中に沢水とか、山小屋で補給ができるのであれば、

全量担がなくてもいいかもしれないけど、念のため補給

できないことを想定して、全量を用意しておいてほうが

無難。

さらに、上の計算式で導き出される量に加え、テント泊で

あれば食事に必要な水、そして行動の休憩時に沸かして

飲むコーヒーとか昼食でのスープなどに使う水が必要と

なる。(これはテント場、もしくは山小屋で補給)