GPS専業店で「グロナス衛星」+「みちびき」のことを聞いてみる

4月の消費税アップまでに私が買い換えたいものと

いうと、古くなったレーダー探知機とハンディGPS

なのです。

これら2つの共通項というと「GPS」。最近のトレ

ンドは、ロシアの「グロナス衛星」対応、そして国産

準天頂衛星「みちびき」への対応でしょうか。

こちらはのセルスターのレーダー探知機 AR-G100A

グロナス衛星対応で従来比の約1.7倍の測位性能

を謳っています。

そしてガーミンハンディGPS Etrex30J

グロナス衛星と準天頂衛星「みちびき」の信号受信に

対応した世界初の製品が謳い文句です。

私たちがふだん、スマホやカーナビで現在地を知るために

利用している衛星システムは、アメリカの全地球測位衛星

システム「GPS」(衛星数24機に予備衛星などを含め31機

前後)と、ロシアの衛星測位システムGlonass(衛星数24機)

を使っているそうです。

※ヨーロッパのガリレオ(準備・開発中)、中国の北斗

(構築中)もあり

GPSだけだと31機ですが、GLONASSも捕捉できれば54機

に増えるので、測位がズレないというのが売りのようです。

これら衛星のうち、最低4機以上から衛星電波(測位信号)

を受信することで、現在地を把握しています。

しかし、高層ビルや木が立ち並ぶ場所では、仰角(測位衛星

を地上から見たときの角度)が低い位置にある衛星からの

信号はさえぎられているも同然。これらが測位の精度を下

げる大きな要因となっているそうです。

この衛星の死角を補完するのが、国産の準天頂衛星シス

テム「みちびき」で、2018年度から本格的なサービス提供

する予定なのだそうです。

前置きが長くなりましたが、昨日、新宿にあるGPS専業の

お店「GPSストア 」に出かけてきました。

店内の写真は遠慮しましたが、狭い店内には、GARMIN、

EPSONのGPSとオプションパーツでいっぱいでした。

店長と思われる男性の店員さんに説明をしてもらいましたが、

じつは店長は菅野さんという女性のかたのようです。

でもって、今回のグロナス衛星、みちびきの捕捉がどれほど

精度に影響するかというと、、さほど大差がないというのが、

どうも、現時点での評価のようです。

1.グロナス衛星受信による精度アップ

こんな感じで精度アップを謳っているものの、現状のGPSの

精度がかなり向上してきているので、よほど環境の悪い高層

ビル群とか、深い沢などでもない限り、その恩恵はないかも。

2.みちびきの電波受信による精度アップ

「みちびき」は技術実証の為の準天頂衛星の為、1基だけ

で受信できる時間は1日のうち約8時間程度に限られ、早

朝や深夜にしか受信できません。

ということで、最近のGPSのトレンドではありますが、思う

ほどの精度アップにはつながっていないというのが結論の

ようです。

それよりも、新製品の実機をさわって感じたのはとにかく

描画速度が向上していて、きびきび動くことでしょうか。

これだけで、買い換えしようかと思いながら、店をあとに

しました。

追記:

なんと、iPhoneは、4Sのときからすでに、GPSと

グロナスのふたつが受信ができるようになっている

そうです。