西と東で電気の周波数(Hz)違い、ここにも政治不在が

今回の大震災では電力不足を補うための対応を電力会社にも

私たち市民にも求められています。

こんなときにこそ、被災のない西から電力を融通してもらおうにも、

周波数の壁があってなかなかままならない状況にあります。

【日本の電力系統】 ※ウキペディアより

shuttlexの備忘録と私的雑感

この電力の周波数の違いは、ご存知の通り、静岡の富士川

基点に西が60Hz、東が50Hzとなっています。

一つの国で周波数の異なる電力系統を持つ国は日本だけ

のようです。

この事情をウキペディアの情報から転用させていただきますと、

------------------------------------------------------

周波数の違いの原点は、明治時代に東京電燈・大阪電燈間の

直流・交流論争がきっかけであった。

関東では、当初1887年から直流による送電を行っていた東京

電燈が、交流の優位性の高まりに対して直流から交流への転

換を決め、50Hz仕様のドイツ・AEG製発電機 (AC 3kV 265kVA)

を導入し、1893年に浅草火力発電所を稼動させた。

しかし関西では、1888年に設立された大阪電燈が東京電燈と

対立して当初から交流による送電を選択し、60Hz仕様のアメリ

カ・GE製発電機 (AC 2.3kV 150kW) を採用していた。

これらを中心として次第に東日本・西日本の周波数が集約され

ていった結果、東日本と西日本の周波数の違いが形成された。

------------------------------------------------------

こんなときこそ、政府や政治家が乗り出して、どちらかに統一して

おけば、現在のようなことにならずに済んだのではないでしょうか。

------------------------------------------------------

さらには、

第二次世界大戦直後、復興にあわせて商用電源周波数を統一

するという構想があったが、復興が急速に進んだことで実現が

ほぼ不可能になってしまったとされる。

------------------------------------------------------

これまた政治不在のツケを現在、払わされているわけです。

------------------------------------------------------