派遣会社とのお付き合いで、とあるセミナーに出かけて
きました。
その会で、いまの厳しい競争を勝ち抜くためには「もっと、
リスクを冒して、挑戦しなさい!」と、コンサルティングの
起業社長さまが叫んでおられました。
こちらは一般的なセミナーの様子。
これって、いわゆる、よくある、自分が頑張ってこんな会社
を作れたんだから、同じように頑張ることを強要するという
手合いですね。
しかし、こうやって、世の中、いたる所で、むやみやたらと
リスクを冒すことを強いることには、ちょっと違和感を覚え
てしまいました。
リスクを冒さない、冒せない人を否定しようとは思いません
し、みんながみんなリスクを冒していたんじゃ、たいへんで
しょう。
また、そもそもリスクを冒せるひと、そうでないひとがいる
わけで、万人に挑戦を求めるなど、夢のまた夢じゃない
ですかね。
また、リスクは冒さずとも、与えられた仕事を着実にミス
なくこなすというタイプのひともいます。
そういうリスクを冒さない、堅実、確実な人がいるからこそ、
挑戦する人たちの成功が支えられていたりするわけです。
経営者たるもの、リスクを冒せるタイプと、そうでないタイ
プを的確に見極め、適所に配置するのが要諦なんじゃな
いかと思った次第です。