今回の南アルプスへの山行では、森林限界を越える頃から多くのお花畑が
出現し、色とりどりの花を咲かせていました。
山行の備忘録として、北岳周辺に咲いていた花たちを書き記しておきます。
右側前方に見える岩山が、めざす「北岳」(標高3193m)、富士山に次ぐ
2番目に高い山です。
このあたりは通称「草すべり」の上部にあたる場所でして、草付きですべる
くらい急な登りが、この先、小太郎尾根の分岐に出るまで続きます。
キツイ登りのなかで、足元から、ふとまわりをみると一面の花畑です。
一面に咲き誇っていた黄色い花は「シナノキンバイ」です。
北海道から中部地方以北の高山帯に生える高山植物です。雪渓が溶けたあとの
湿った草原に生えます。
こちらは「コイワカガミ」です。
北海道から九州まで全国に分布し、岩が露出し、木立がまばらな斜面など
を好んで生えている多年草です。
こちらは「ハクサンイチゲ」です。
高山植物の代表種で、中部地方以北から東北地方の亜高山帯から高山帯の
湿った草原に育ちます。
この花が、北岳だけに特産する貴重な高山植物「キタダケソウ」かと
思ったのですが、時すでに遅く、咲く時期は終わっていました。
こちらが「キタダケソウ」です。こうして比較してみるとあきらかに
違いますね。