「軍師官兵衛」第10話、毛利軍への撃退戦がもっと観たかったですね

毛利の大軍が阿賀の浜に上陸してきたところから始まった

第10話でしたが、描写が少なかったのでこの戦いのことを

ブログに書き残しておきます。

さて、この戦い、実際にあった1576年の「英賀合戦」と

いう戦いのことで、わずかの軍勢で毛利の大軍を打ち

破った官兵衛の奇策が功を奏した戦いでした。

形勢でいえば、毛利軍5000人に対して、官兵衛が

割り当てできた兵は、全体で1500人のうちの、姫路

城守備隊500人を含めても1000人。おおよそ5倍

もの差があり、ふつうに戦うと勝ち目はありません。

では、この苦境にどう官兵衛が戦ったかというと、

・まず、斥候からの情報で毛利は大軍で安心しきって

いるのを確認

・上陸してきたとき、霧が出て視界が悪いことを確認

そのうえで、

1.官兵衛自ら兵を率い、大きな声をあげながら敵陣を

急襲する。

2.さんざん混乱させたら、さっと兵を引く。

3.そののち、間髪を入れず第二派の急襲隊による突撃を

敢行する。

4.毛利はこれをみて、新たな援軍が来たと勘違いさせる。

5.恐れ戦く毛利兵に、姫路城にかり集めた農民たちに

ホラ貝や太鼓を威勢よく打ち鳴らさせる。

6.つぎに一斉に幟旗を立てさせて、後詰めの兵がさも

いるかのような演出を行う。

7.いよいよ恐怖の増した毛利兵は潰走する。

官兵衛は知略を用いるだけでなく、白兵戦においても

戦陣を切って自軍を鼓舞するという強さも持っていた

わけです。

この戦いをもっとクローズアップしてくれれば、官兵衛と

いう希代の軍師のことをもっとよく理解できたのに、終盤

のコミカルな展開に、ちょっとなあという感想を持った

わけです。