“帰宅困難1400万人”分の1の私は留まりましたが・・

日曜日にNHKで放送されたNHKスペシャル『“帰宅困難1400万人”

の警告』を見ました。

実際、わたしも1400万人分の1名でしたので、このテーマを知った

ときから、見ようと決めていました。

shuttlexの備忘録と私的雑感

番組はこんな感じで始まりました。

3月11日。震度5強の東京で発生した「帰宅困難」。JRをはじめ

すべての鉄道がストップし、およそ1400万人が帰宅できない事

態に直面した。自宅を目指して一斉に動き出した人と車が主要道

路を埋め尽くす様を見て、国や専門家は驚がくした。

shuttlexの備忘録と私的雑感

国の中央防災会議がまとめた災害時の原則は「動いてはいけない」

①まずはその場にとどまる  →  ②状況をみて順次帰宅する

しかし、実際には駅には人があふれ、道路はクルマで大渋滞、この

原則があまりにも周知されていないことに驚がくしたのでした。

放送では、「あわてて徒歩帰宅しようとする危険性」を、視聴者の

映像を踏まえて、検証していきました。

そのなかで明らかにされたリスクは、つぎのようなものでした。

1.駅などの人ごみのなかで将棋倒しやビルから落下物でけがをする

  可能性がある

2.同時多発火災が発生した場合、巻き込まれる可能性がある

3.ひとが道路にあふれ、帰宅しようとするクルマで交通がマヒすると

  消防車両や救急車などの緊急車両の交通妨害になってしまう

うちの会社でも、動いていた地下鉄を利用して深夜までに8割方は、

徒歩で帰宅していきました。

放送では述べられていませんでしたが、翌日が土曜ということもあり、

無理して徒歩帰宅しても次の日はお休みという心理もあったように思

います。

私はJRが翌日まで動かないこと、駅周辺が大混乱していることを報

道で知り、また、枝野さんの呼びかけも見て「オフィスにいたほうが安

心だよ」と声かけてまわりました。

shuttlexの備忘録と私的雑感

その行動としては、まさに防災会議の言う、災害時の原則どおりに

行動したわけです。

しかし、留まると決めたのはいいけど、寝る設備は休憩室のベット

しかなく、会議室のイスを並べて寝たり、オフィスの床に梱包用の

エアパッキンを敷いて仮眠する状態でした。

突然のことで、みんなずっと緊張して眠れなかったし、深夜の会議

室が集会所になっている光景は、なんだか不思議でした。

しかしながら今回の大震災、首都圏は揺れはしたものの、

1.ビルが倒壊したりはほとんどしていない

2.(浦安方面を除いて)都内で火災も発生しなかった

3.電気も水道もトイレも使えた

4.テレビやラジオ、そしてネットも使え、情報を得られた

5.食料や飲料水も早めに手を打てばなんとか入手できた

不自由だったのは、つぎの二つでした。

1.帰宅の交通手段を断たれた

2.携帯や電話などの個対個の連絡手段が断たれた

だから、まだ、災害発生としての条件はまだよかったと言わな

ばいけないですよね。

今後、いつ起きてもおかしくないと言われている東南海地震などが

連続して発生した場合は、どう考えても上に列挙した5つの幸運が

消えるのは確実です。

下の映像のような状況になった場合、会社で配布された帰宅支援

マップも使えるかどうかわかりません。

shuttlexの備忘録と私的雑感

本日で震災から7か月となります。

つぎのXデーに備えて、どう生き延びるか、考えておかなくちゃ

いけません。

追記:

文章の記述からお気づきのかたもいらっしゃるかもしれませんが、

この記事は昨日アップする予定で書いたものです。

(遅すぎですが・・)おかしいところは修正いたしました。汗;

さて、今日から1日少ない一週間が始まりましたが、大震災以降、

ひと月ごとに大きな余震が発生しているので、今日はなにかある

んじゃないかと思っていましたが、いまのところ何もなく過ぎてくれ

そうです。

先日の避難遅れを促した心理の記事で書いた、「正常性バイアス

がどうも私にもかかってきているように思います。

あれだけ大きな地震はもう生きているうちはこないかも・・とか

「きっと大丈夫」という判断をしてしまわないよう、その日に備えて

有事のときの行動を職場で、家庭で、それぞれ確認だけでもして

おきましょう。