世を上げて節電のなか、ずいぶん肩身の狭い思いをしているのが
自販機でしょう。
ご存じのとおり、4選を果たした石原東京都知事が、
「軒並み自販機が並んでいるバカな国は、世界中にない」
「便利かもしれないが自分の家で冷やせばよい」
などと強く批判したことに端を発してしています。
じつは、すっかり悪役にされた自販機ですが、以前から省エネ
対策に取り組んでいるんだそうです。
その内容を箇条書きにしてみると、
1.冷却機を停止する「ピークカット機能」が装着済み
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1995年以降に設置された自販機には、7月から9月の3カ月間、
午後1時から4時までの3時間、冷却機を停止する「ピークカット
機能」がすでに備わっているのだそうです。
2.「ヒートポンプ式」の省エネ型自販機の切り替えを推進
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2005年以降は「ヒートポンプ式」の省エネ型自販機に切り替えを
進めています。
ヒートポンプ説明はこちら(パナソニック社 )
3.震災後は自販機の照明をすべて消して省エネ中
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4.さらに、3時間の「ピークカット機能」を追加
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電力需要の少ない時間帯にしっかり冷やしておけば、屋内設置の
自販機であれば、1時間当たりの庫内の温度上昇は1.2℃なので、
さほど温度低下にはならないそうです。
メーカーさんとしての節電対策はよく理解できたのですが、ここからは、
私の意見なんですけどね。
全国に自販機がどれだけかというと、「529万台(2009年末)」
まあ、便利なんですけど、、、うーん、ちょっと多すぎのような気がして
いるんです。
一か所に何台もの自販機が並んでいる姿は異様でしょう?
たしかに飲料業界の売り上げのうち、自販機の売り上げは1.9兆円。
そこで働くみなさんの雇用も考えないといけないのはわかるのですが・・
ちょっと、これまで私たちが追求してきた利便性とそれに応じてきた
飲料メーカー。
「自販機台数15%削減しろ」などと、どこかの知事さんばりの暴言は
いいませんが、ちょっと不要不急なものをリストラしてみてもいいかも・・