地震想定がたいへんだ!と言われても

東京都が、首都直下型地震などの地震で起きる新たな被害想定

を公表しました。本朝の報道番組(みのもんたのあれ)を観ていたら、

それはぞっとする内容でした。

都内23区の70%で震度6強の揺れ

想定される最大震度は7、死者は9700人になるそうです。

地震により、全壊または半壊する建物は合わせて37万8000棟に

上り、冬の午後6時に風速8メートルの風が吹いていたとすると、火

災によっておよそ18万8000棟の建物が焼失するとされています。

阪神淡路大震災時の阪神高速道路3号神戸線の状況

shuttlexの備忘録と私的雑感

誰が巻き込まれても不思議ではない

だれもが巻き込まれても不思議ではなく、極めて厳しい被害状況

になるというふうに考えなければならない。自宅や会社の建物が

倒れてしまったら、どうしたらいいのかということを一人一人が考え

ていく、そのきっかけに、この被害想定を使うべきだと思う

(被害想定メンバーの明治大学 中林特任教授の談話)

命をどう守っていけばいいのでしょうか?

福島原発事故のとき、都外や海外に移住するひともいたようですが、

私も含め、多くの人々は被害想定がたいへんだと言われても、自宅

があったり、年老いた両親がいたり、仕事があったりして、おいそれと

逃げ出すことなんてできないわけです。だから、ここで生き延びる道

を考えないと。

まずは身の回りから、家のなかを安全にすること、防災グッズをそろ

える、数日間の非常食を用意する。そして、地震が発生したら、家族

とどう連絡をとるか、どう行動するかを想定しておく必要があります。

shuttlexの備忘録と私的雑感

でも、個人でできることには限界がありますよね

たとえば、近隣に老朽化した木造住宅がたくさんあるとか、狭い道路

があると、避難も容易でないし、個人レベルを超えた対策もまた必要

でですよね。東京都は建物の耐震化、不燃化を進める方針で、115

万戸の補強工事をするとか、地域防災の手本「防災隣組」なる組織を

作っていくそうです。

個人の対策に、国、行政、地域コミュニティの対策が

整うまで、もう少し襲ってくるのを待っていてくれません

かね。涙目;

追記:

今回、東京都が策定した被害想定は、以下のようになっているそうです。

1.想定地震 「東京湾北部地震」「立川断層地震」「多摩直下地震

         「元禄型関東地震」の4つのパターン

2.発生時期 火災発生率が高い「冬」

3.曜日 通勤・通学者が多い「平日」

4.時間帯 「午前5時」、「正午」、「午後6時」の3つに分類

5.考慮する事項 延焼被害を検証するため、「風速」も考慮