終戦の日、731部隊と第二氷川丸のNHK報道への感想など

今日は72回目の終戦の日でしたね。この時期になるとNHKで戦争に関する番組が放送されますが、今回の番組で気になったものというと、このふたつでした。

まずは先週の日曜日、「NHKスペシャ731部隊の真実」です。
巨額の研究費を獲得するために医学者も積極的に関与し、さらには満州統治に反対する人々を憎む世論の高まりのなか、凍傷に関する人体実験に手を染めていった実態が語られていました。そんなことをやっていた京大、東大医学部のエリート連中は無事帰国して、そこで得たデータをアメリカに渡すことでお咎めなしになり、その後、その分野の権威となったというくだりには唖然としました。

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それと、もう一つ、今朝のNHKの報道ですが、舞鶴湾沖で巨大な船舶を発見したが、その船舶は、日本軍がオランダから捕獲した病院船をカモフラージュして日本の病院船として使っていた第二氷川丸であったこと。そして、病院船でありながら、戦争に関する国際法を破って武器や兵員輸送に使われていた。

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語られてこなかったこれらの真実を通して、戦争の非道さ、残酷さ、残忍さを認識させる番組でした。

しかし、負ければ一方的に悪者だが、勝った連合国にしたって、日本の赤十字船を砲撃で海に沈めていた事実もあるわけで、とにかく戦争という行為は人間を狂気に駆り立てるものであることは間違いないというのが私の感想です。いま日本を取り巻く地域が緊迫しており、平和でいられるのがいちばんです。