ヘッドハンティングから連絡が届いた

会社の電話に突然、知らぬ名前の男性から電話が何度か入ってきたとの連絡メモがデスクに置かれていた。その人物に心当たりはなく、これはきっと投資物件の紹介などといういかがわしい電話に違いないと無視した。しかし、その翌日も同じ名前を名乗る人物より電話があり、以前お仕事でお付き合いのあった方かもしれないと、折り返しの携帯番号に電話してみると、

 

私「〇〇と申しますが、一ツ橋様でしょうか?」

相手「ご多忙のところお電話いただきありがとうございます。わたくし株式会社〇〇の一ツ橋と申します。」

私「あの、私、お宅様を存じ上げないのですが、なにか?」

相手「私の会社は人材紹介業、いわゆるヘッドハンティングを業務としており、とある企業様からご依頼を受け、〇〇様をぜひご紹介したいと思いお電話した次第です。」

私「・・・・」

相手「その企業様はネットワーク事業の拡大でシステム回りの構築に強い方を希望されており、ぜひ〇〇様に事業部長で迎え入れたいとのことなのです。」

相手「一度私たちのご提案をお聞きいただくことはできますでしょうか?」

私「なんだか不安なのでこちらから電話しますので、お電話番号をいただけますか?」

相手「〇〇様、インターネットを使える環境であれば、弊社のホームページを一度ご覧いただけますか。

弊社の詳しい業務内容を見ていただければご納得いただけるものと思います。」

「それではご連絡お待ちしております。」

その企業のホームページや評価を調べてみると、どうやら私本人を指定しているわけではなくて、その業務に合いそうな人に転職の斡旋をするような会社であることが分かった。

それにしてもどこで私のことを調べたのだろうか。しかし、ヘッドハンティングを受けるとは個人的には光栄なこと。いちおう話しは承っておくことにした。

都内某ホテルのロビーを指定される。行ってみると、相手は30代と思われるスーツ姿男性で、内容としては、食品メーカーのITの責任者として海外進出に関するお仕事とのこと。もちろんそんな業務はやったことはなく、海外というのは中国を想定した案件というから伴うリスクを考えると微妙なところ。

ネットでのヘッドハンターへの対処法に沿って、体よくお断りしつつも、今後、ご紹介いただけるようお話しして別れた。