ディフェンダー専門店に関する一考察について

ショップ名は伏せますが、私がディフェンダーを買ったショップは、長年培ったディフェンダー整備ノウハウを持っているわりにホームページは素人が作ったダメダメなサイトだし、店舗にしたって、クルマの販売店というよりクルマの修理場といったほうが適切で、店舗内には取り除いた部品が積みあがっています。売るクルマもあんまり外見に気を遣われないので、さびたり凹んでいたりしていても基本お構いなし。買いたいひとに買ってもらえばいいというような、どこか職人気質を体現しているようなお店です。

ニッチであるがゆえ、多くの人の目にとまるネット販売が主力なのは自明の理だが、掲載するクルマの撮影カットにも気を遣えば購買促進になろうものを、近くの道路端で撮影してアップしておられます。

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さらに、このクルマに関してはニッチなマーケットに、ディープなひとが集まるのだからこそ、パーツやら整備やらマニアな好きそうな情報を載せれば、もっと営業に貢献すると思うのです。

事実、高額販売で有名な都内の専門店や、名古屋の某モータースさんなど、パーツに関する情報から修理に関する情報をていねいにブログで公開されています。

そこで訪問した際に、もっと積極的にホームページで情報発信していったり、家族でも入りやすい店舗にすれば、もっともっとお客さんも増えるんじゃないですかと率直に問うたところ、

それをやるとお客さんが増えて、自らの手で整備ができなくなってしまうじゃないですか?
〇〇モータースだって、整備しているのは雇われ整備士だし、自分が売ったクルマを自分で整備するからそのクルマのことはすべてわかっているし責任も持てるというもんです。うちだって人を雇うと、そのコストをクルマの価格に上乗せせざるを得なくなりますよね。都内某所の専門店さんのように一千万近くの金額で売ってみたいもんです。お客さんが手の出せる(金額の)範囲でこのクルマを提供していく。それでいいんです。そもそも、台数のあるクルマでなく、本国から仕入れられる数にも限界がありますしね。

なるほど承知しました、と、なんだか納得してしまった私です。

ニッチなクルマをニッチな環境で売っている、一般的にはきっと敷居の高いお店なんでしょう。このクルマのことを好きになったら相談にいけば誰でも受け入れてくれる、店主のおやっさんとご子息はほんとに腕のあるよい方です。それにしても、ディフェンダーというクルマの魅力はすごいものです。