ダニエルボンドを観に行く予定でしたが、ボンドより
先に『海難1890』を観てきました。
前半の和歌山串本町における海難対応はとても素晴ら
しく、当時の日本人ならきっとそうしただろうなと
素直に思ってしまいました。
救出者の治療に当たる医者を演じる内野聖陽さんもいい
けど、それ以上にケナン・エジェさんの演技がよかった
です。
ちょっと残念だったのは、後半のイラクでの日本人救出の表現
でした。救援機を待つ空港ロビーで感動させようという、
邦画的演出が見られて、ちょっと引いてしまいました。
実際は、トルコの救援機に日本人は専用カウンターから
搭乗したとかじゃないのかな?
日本がなにもできないなか、トルコが飛ばしてくれた
トルコ官邸の英断と救援機を飛ばしてくれた乗務員の
みなさんの勇気というのが主体のような気もします。
ということで、人から受けた恩はしっかり返す、もしく
は人として当然のことができるトルコの懐の深さに感謝
したい、そんな映画でした。
蛇足ですが、日本の隣国のような、平気で恩を仇で
返す民族にもぜひ観て学習してもらいたいですね。