「運命を共にせよ」でなく、「人命救助の責任」が視点ですね

中国の客船転覆事故ですが、船体が引き起こされ、

本格的な捜索が始まっています。

本ブログとして救出された船長についての疑問を投げかけ

る記事を書いておりますが、一方でウォールストリートジャ

ーナルの報道によると、船長はたいへん信頼の厚いかたで、

この船に奥様も同乗されており、たぶん亡くなられている

模様です。 ヤフーニュース

しかしながら、日本的思考では、船長は船とともに運命を

共にするするというのをもってよしとするところがあり、正直、

違和感を感じずにはいられません。

まあ、ここはルールとかじゃなくて、日本男児の心意気と

いったところでしょうか。

以前、イタリア船長や韓国の船長がまっさに逃げたという

行為で問題になったのは、

船の責任者たる船長が、乗員乗客の安全を図る責任を放棄

してまっ先に避難したということにあります。

捕捉:

「船長は、自己の指揮する船舶に急迫した危険があるときは、

人命の救助並びに船舶及び積荷の救助に必要な手段を尽く

さなければならない」(船員法第12条)

追記:

船長や機関長は全体が見晴らせる最上部の操縦室などに

いるはずで、通常ならば、この部分は最も脱出が難しい場所。

それにもかかわらず、船長と機関長の2人が脱出できたのは、

竜巻によって船が転覆することを予測し、我先に逃げたため

と推測される。(NEWSポストセブンの記事より引用)