アメリカ人が一世帯で持つ車を中国人が持ったとき、この惑星は?

しかし、あのISISの非道さについては疑いの余地は

ありませんが、当たり前のことと思っていることも裏を

返せば(対立する相手側の立場)だとどうなのよ?と

いうことだってあるのではないか?

そんなことをふと考えていたら、以前、ムヒか大統領が

リオで行われた環境会議のスピーチを思い起しました。

注)国名はイメージしやすいように変更しております。

アメリカ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を中国人が

持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ

質問を別の言い方ですると、欧米の富裕社会が持つ

傲慢なほどの消費を世界の70億~80億人の人がで

きるほどの原料がこの地球にあるでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち

私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会

を作って来たのです。

マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリ

ゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会

にしたのではないでしょうか。

グローバリゼーションが私たちをコントロールしているの

ではないでしょうか?

残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を

良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるので

しょうか?

どこまでが仲間で、どこからが敵(ライバル)なのですか?

我々の前に立つ巨大な危機は、政治的な危機なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロ

ールしきれていません。

逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているの

です。

私たちは発展するために生まれてきているわけではあり

ません。

幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は

短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。

命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価

な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているの

です。

消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひた

すら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済

が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの

前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、

できるだけ多く売らなければなりません。ということは、

10万時間持つ電球を作れるのに 、1000時間しか持た

ない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!

そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作っては

いけないのです。

人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」

を続けなければならないのです。

悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。

これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決

の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまた

コントロールしなければならないと言っているのです。

私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。