配送業、飽くなきニーズへ応えて自滅しやしないかい?

最近、会社で契約している某宅配便の担当ドライバーさん

が辞めて、代わりの方がきた途端、集荷時間は守らないわ、

決められた集荷場所にこないやら、信頼ガタ落ち状態なの

です。

原因はというと、ドライバーへのなり手がいないんだそうで、

このため、少ない人数で件数をさばくため、それまでのよう

な細かな要望を聞き入れる余裕がなくなっているとのこと。

ネットでの情報ですが、“トラックドライバー2015年問題”

というものがあるそうです。

国土交通省が2008年に出した、物流業界の労働力確保

対策に関する試算によると、2015年にトラックドライバー

が全国で14万人も不足するとのこと。

こんなにドライバーのなり手がいなくなったわけは、

規制緩和で多くの配送業者ができた割に配送件数は

 変わらず、その結果、過当競争で賃金低下を招いた。

②時間帯別お届けなどきめ細かいサービスが、逆にドラ

 イバーの過酷な勤務につながっていること。

現在、トラックドライバーの人口は84万人で、ピークの

2006年の92万人と比べて、この8年で8万人減っている。

朝日新聞の記事より引用)

減った人材は、一説には建設業界に移ってて、給料も

いいし、夜もきちんと寝れるからというのが理由なんだ

とか。

こんな状況で、ヨドバシなどが始める受注から6時間以内

のお届けサービスとか、アマゾンの送料無料とか、お客様

の飽くなきニーズにどんどん応えていたら、宅配業は崩壊

してしまうんじゃないかと余計な心配をしています。