武力を行使しない国にできること

イスラム教国でも、キリスト教国でもない日本が、

ついにイスラム国に日本国民を殺害するぞと警告

される事態になってしまいましたね。

今回の事件のきっかけとなったと思われる「積極的

平和主義」、どうもあいまいなキャッチコピーみた

いに感じています。

どちらか一方に付くことなくやってきたことで、

国際社会での信頼を得てきた日本の平和主義が、

それほど消極的だったのでしょうか。

逆に積極的になればなるほど、武力を持った威嚇や

その行使を伴う場面に遭遇する可能性は高まるで

しょう。

今回の事件を受けて、人質の救出を誓ったものの、

自国の軍隊には文字通り自衛能力しかなく、難しい

選択に直面しています。

打つ手は、たぶんふたつ。

なかば公然とイスラム国に身代金を支払うか、または、

米国ほか、同盟国に危険な救助を試みるように頼む、

この二つしかないわけです。

武力を行使しない国が積極的にできること、立ち位置

もふくめて、もう少し練りこみが必要かもしれません。

「積極的平和主義」とは (weblioの用語解説より)

自国のみならず、地域および国際社会の平和実現の

ため、能動的・積極的に行動を起こすことに価値を

求める思想。

2013年12月に閣議決定された「国家安全保障戦略」

において、日本の安全保障戦略の基本理念として

掲げられた。