辻信一さんが訳した短い話です。地球環境への取り組みで語られ
ることが多いお話しですが、備忘録として書いておきます。
ハチドリのひとしずく
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディ はこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
しかし、それが人間ともなると、現実はそうかんたんにいくものじゃ
ないですよね。