おれは壁じゃないんだけど…、電車で寄りかかられて困った話し

社会学者の宮台真司さんの言葉で「仲間以外は、みな

風景」という言葉を実感したお話しです。

今日の通勤電車は年始ではいちばんの乗車となり混ん

いました。

人一人分の空きもないほどの狭い車内に、知り合いと

思わしき若い女性3人連れが乗ってきたのです。

私はドアから入ったところに立っていたので、入ってくる

ほうも、お互い気を遣わないと入りきれません。

しかし、その女性は私がいる方向にどんどん向かって

きて、反転して背中を向けると残りの2人も入ってきて

ました。

まあ、ここまでは都内の通勤風景とでもいえるのですが、

問題はその後。

私がまるで壁であるかのように寄りかかってくるのです。

そうして、連れの女性と話し出します。

私に対する一切の配慮や気づかう気配はありません。

私は変に動くと痴漢よばわりされるのが嫌なので、じっと

そのまま、がんばって降車駅まで乗り切ったのですが、

これってどうなんでしょうかねえ?

他人のことを考えることの欠如という以前に、まったく

私のことを人として認識してないのではないかと思い

ました。

「自分」と「その仲間」以外の人間は、いてもいなくても

関係ない、ただの「風景」に過ぎないということでしょう。