「犬を殺すのは誰か ペット流通の闇」に衝撃を受けました

栃木などで小型犬の死骸が連続して見つかった事件を

踏まえ、昨夜のTBSラジオの番組で「各地で相次ぐ犬

の大量遺棄事件」について取り上げていました。

個人的に愛犬を老衰で見送ったこともあり、なんでこんな

に惨いことするのか?なぜ捨てられるのか?とても関心

があり、聴き入っていました。

ゲストで参加されていたかたは、元アエラ記者の太田さん

というかたで、「売り時」を逃した犬を処分する業者と、ゴミ

のように回収する行政。そして、「命の衝動買い」のツケを

告発する本(以下)を書かれた著者です。

    

さて、今回の件ですが、昨年9月に施行された改正動物

愛護法で、業者が処分目的で自治体に犬猫を持ち込む

ことが制限されるようになり、悪質な業者が、繁殖で使え

なくなった用済みの犬を捨てたのではないかとの見方を

されていました。

そもそも、ペットショップですべての犬が売り切れるのだ

ろうかと、かねがね疑問に思っていたのですが、なんと、

年間約8万匹の殺処分されている捨て犬のなかに、ペッ

トショップのわんちゃんたちも一般廃棄物として捨てられ

ていたそうです。

心あるペットショップでは個人で買い取って、知人を通じ

て引取り手を探したりしているケースもあるそうです。

これは、かなり衝撃的な事実で、愕然としました。

その背景には、ペットオークションを中心とする日本独特

のペット流通※があるんだそうです。

※注記

ペットショップでペットが販売され、さらにペットショップが

メーカーや卸売りを兼ねたり、また競り市(オークション)

で子犬を販売したり、またそこから子犬を仕入れて卸売り

をしたりと、複雑な流通経路をたどります。

この流通において、生後間もなく、狭いダンボールやケ

ージに何頭もいっしょに詰め込まれ、あちこちたらい回し

にされ、満足な運動もさせてもらえない過酷な環境なん

だそうです。