シリア渡航発覚、ふとオウム真理教を思い起こしました

イスラム国というと、なんだか遠くにある怖い国くらいの印象

しかない私ですが、なんと日本人がこのイスラム国に参加し

ようとしていた北大生の報道には、正直、驚きました。

      

その北大生、思想、信条あってのことか、単なる現実逃避

でそうしたのか、定かではありませんが、報道で私が連想

したのが、かつてのオウム真理教に傾倒していく若者でした。

かつてオウム真理教に傾倒していった頃のことを井上嘉浩

被告はこう語っていたそうです。

「私は成長するに従って、私のあらゆる側面が自由のきか

ない管理システムの大きな渦の中で、既にレッテルを貼ら

れ、区別され、固定され、抵抗するすべもなく自由を失い、

絶望の中に沈んでいくのを学生の頃、感じました。

私たちを取り巻く高度に管理化されたハイテク社会がこの

まま暴走を続ければ、私たちの精神は抑圧され荒廃し、

近い将来、人類が愛を失い、大規模な破局を自ら引き起こ

してしまうのではないかという切迫した危機感を、高校生

の頃、私は覚えるようになりました。」

毎日新聞の記事によれば、先進国では、自由な社会で明

確な目的を与えられないことに不満を持つ一部の若者が、

絶対の真理を教えると主張するイスラム教の強い思想に

のみ込まれ、過激化する傾向があるんだそうです。

オウムに傾倒していった若者が、多かれ少なかれ、自分

の人生や社会の在り方、疑問や不安を抱いていたように

今回の北大生も、そんなひとりなのでしょうか?