後追いですが、「軍師官兵衛」第20話についての感想を
書き残しておきます。
今話は、官兵衛の生涯の分岐点、幽閉の舞台となった
有岡城のお話しでしたね。
最初の牢獄は、まださほど過酷な環境でもないじゃないか
と思って見ていたら、脱獄を図ったあとに幽閉された土牢、
こりゃ、湿っぽい土の牢で、ねずみや、ムカデなどが出て
くる、まさに過酷な環境でしたね。
そんななか、残された黒田家臣団の強い結束がみてとれ
たのが、この起請文を渡すシーンでした。
※起請文とは、
人が誓約を交わす際、それを破らないことを神仏に誓う
書面のこと。
今度官兵衛不慮に上辺御逗留、各々難儀これに
過ぎず候、然る時は、当城誰々御無覚悟に候共、
この衆の儀は、無二に御本丸馳走申すべく候、
もしこの旨、偽り申すにおいては、大日本国中
御罰罷り蒙るべきものなり、よって起請件の如し
まず、約束する内容を記し、つぎに書いたものたち
が信仰する神々(この場合は国中の神々)を挙げ、
誓いを破ったら、これらの神々から罰を受けるという
もの。
史実として、この起請文は存在することからも、家臣たちの
思いが伝わってきました。
「名軍師には名家臣あり」、こんな強い絆で結ばれている
からこそ、世に出て活躍できるものだと思いました。