山の事故で考える、地図すら持たない登山者が多いのでは?

毎度のことですが、とくに今年のGWでは山での滑落や遭難

など、山の事故が多かったように思います。

とくに今年は後半連休の終盤5、6日は天候が悪化して吹雪

いたりしました。春山というのは微妙なところがあるので

警視庁が発表の「平成24年中における山岳遭難の概況」

によると、遭難の様態(原因)の上位は「道迷い」、そして

「滑落」、「転倒」、これで全体のじつに7割になっています。

遭難でいちばん多い「道迷い」を防ぐには、地図とコンパスを

使って、いま自分がどこを歩いているのか把握することが必要

になります。

しかし、私が登山を再開して山で出会う人たちって、単独行

の人は除いて、休憩中に地図を眺めているなんて光景を

ほとんど見ません。(メジャーなルートだから迷わないという

自信があってのことでしょうか?)

そのかわり、最近では山でスマホのGPSで居場所を見て

いるらしいひとは見受けられます。

そんなひとはまだしも、電波が届く場所ならいいのですが、

届かない場所だとスマホGPSも役に立ちませんね。

いちばん問題なのは、大人数のパーティ。先頭を歩くひとは

案内役だから、ある程度の経験者と思うのですが、セカンド

から以降の人たちって、地図なんて見ている人はいません。

そのまま、先導役(トップ)が進むまま、付いていくだけ。

これではいつまで経っても、山の基本である地図を読むこと

はできません。

じつは以前パーティで登山していたとき、トップを歩くメンバー

が、うっかり道間違いをしてしまったことがありました。

そのとき、私はそのときラストを歩いており、前の休憩のとき、

これから進むルートを確認していたので、あれ、おかしいぞと

思い、地図を取り出し確認してみると、パスするはずだった

別の山頂に向っているではありませんか。

トップにそのことを伝え協議した結果、行程に余裕がまだあり、

すでに山頂まで半分来ているので、そのまま山頂に向かい、

引き返すことにしました。

大きな山なら比較的ルートはしっかりしていて迷うことなく

進むことができますが、低山などは迷いそうな枝道がいっ

ぱいあります。

とにかく間違いに気づいたら、「記憶のある場所まで引き

返す」これが鉄則ですね。きっと下れる、車道があるかも

は危険です。

shuttlexの備忘録と私的雑感

しかし、多くの山に登っていても、正直、道迷いを100%

防ぐことなんてできません。

こんなブログを書いている私も何度か道迷いをしたことが

あります。しかも、かなり進んでしまって気づくこともしばしば。

なんとか鉄則に従い、時間をかけて引き返し難を逃れること

ができました。

登山再開した現在、私は単独行をすることも多く、他に頼る

ひともいないので、ハンディGPSで現在地を確認し、休憩

時には、地図で俯瞰してルートを確認するようにしています。

いま、自分がいる位置がわかる安心感、信頼感は絶大です

が、電池切れなどのとき、コンパスも使えるようにせねばぁ

と思っております。